熊本電気鉄道は8月17日、国土交通省九州運輸局に対し、鉄道旅客運賃の変更認可申請書を提出した。
旅客運賃の改定は、同社の経営健全化に向けたもの。同社では2008年以来、消費税率改定を除いて運賃改定を実施せず、利用者も過去10年間で増加傾向にあったとしながらも、事業収入が設備投資費用を下回り、直近3年間での累積赤字額は7000万円を超えると説明。輸送の安全を確保するため、12年ぶりとなる運賃改定に踏み切る。
大人普通運賃は、2キロまでが現行の140円から160円に、10キロ超11キロまでが同410円から440円などに値上げする。上限運賃の平均改定率は、大人普通運賃で10.77パーセント、通勤定期運賃で11.07パーセントとする。
運賃変更の実施日は、2020年10月1日を予定する。