西日本鉄道は28日、天神大牟田線と甘木線の一部駅を対象に、駅業務を集中管理方式に変更すると発表した。
同社が導入する集中管理方式は、利用者の問い合わせや安全確認、運賃の取り扱いなどの対応について、各駅に配置した駅係員による対応から、サポートセンターからの遠隔対応と、駅係員による巡回体制に変更するもの。各駅にインターホンを設置して問い合わせに対応するほか、ホーム用に設置する監視カメラで安全確認を実施する。
導入対象駅は、天神大牟田線の三潴~西鉄銀水間のうち、西鉄柳川駅を除く15駅と、甘木線のうち、北野駅、甘木駅を除く9駅の、計24駅。サポートセンターは西鉄柳川駅に設置する。巡回する駅係員は5人体制で、うち3人が各駅を定期的に巡回。2人は車いす利用者などの対応や急病者対応要員として、各駅を不定期に巡回する。
新たに集中管理方式を導入する駅では、乗車券が購入できなくなる。乗車時には「乗車駅証明書」を受け取り、降車駅で精算する必要がある。なお、ICカードは従来通り利用できるほか、利便性向上のためにICカードチャージ機を9駅に新設する。
西日本鉄道は集中管理方式について、2020年10月1日に試行導入し、2021年4月1日に本格運用を始めるとしている。