国土交通省鉄道局は24日、北海道新幹線の青函トンネル区間について、2020年度の年末年始に時速210キロ運転を実施すると発表した。
青函トンネルは、新幹線と在来線貨物列車が同じ空間を共有して走行しており、新幹線の高速走行による風圧が貨物列車へ与える危険性の懸念から、現在は新幹線の最高速度は時速160キロに抑えられている。
国土交通省鉄道局では今回、新幹線高速走行中の貨物列車の誤進入を防止するシステムや、高速確認車の開発、レールの削正、高速走行試験により走行の安全性を確認したことなどから、「時間帯区分方式」による新幹線の高速走行に踏み切ることとした。
時速210キロ運転の実施期間は、貨物列車の運転本数が少なくなる、2020年12月31日~2021年1月4日。始発列車から15時30分ごろまでに青函トンネルを通過する7往復が対象となる。所要時間については、現行より約3分短縮するとしている。
国土交通省鉄道局は、詳細なダイヤについては、JR北海道より後日発表するとしている。