JR東海は24日、東海道新幹線において、新型の「警報トロリ線摩耗検知システム」を導入すると発表した。
同社が導入しているシステムは、車両に電力を供給するトロリ線内部に検知線を埋め込み、摩耗具合を検知するもの。東海道新幹線では、1996年より同システムが使用されている。
現在のシステムでは、1日1回、夜間の停電時に検知線へ電流を流し、検知線が断線している箇所を沿線の表示装置で確認できるものとなっている。JR東海では、日立金属と共同で、新システムを開発。検知線を従来の金属線から光ファイバーへ変え、摩耗進行のリアルタイム検知や、摩耗箇所特定の高精度化を実現する。
新システムの導入開始は、2021年2月ごろ。2030年度末頃までにかけて、東海道新幹線全線で順次導入する。