JR東日本は6日、東北新幹線盛岡~新青森間の速度向上に向けた計画の概要を発表した。
東北新幹線では、宇都宮~盛岡間が最高時速320キロでの運転に対応しているが、2002年に開業した盛岡~八戸間、2010年に開業した八戸~新青森間の最高速度は、ともに時速260キロとなっている。JR東日本では、旅客サービスの向上、交流人口の増加、地域活性化を目的に、新幹線の速度向上による所要時間の短縮を推進。今回盛岡~新青森間の計画がまとまったとし、公表に至った。
最高速度の引き上げに向けては、騒音対策などの設備工事が必要となる。内訳は、吸音板の設置が計約1.3キロ、防音板のかさ上げなどが計約3.6キロ、トンネル緩衝工の延伸などが計約24か所。2020年10月から概ね7年の工事期間を予定する。この速度向上により、所要時間は最大5分程度の短縮を見込む。
JR東日本はあわせて、2018年に発表していた、上野~大宮間の速度向上について、2021年春に実施すると発表した。同区間はこれまで最高速度が時速110キロとなっていたが、騒音対策などの地上設備工事が完了することにともない、時速130キロへと引き上げる。
JR東日本は、盛岡~新青森間、上野~大宮間とも、詳細については決まり次第発表するとしている。