JR西日本は16日、同社が提供する交通系ICカード「ICOCA」のスマートフォン対応版サービス「モバイルICOCA」を、2023年春に開始すると発表した。
モバイルICOCAでは、定期券の購入や払いもどし、チャージなどが、場所を選ぶことなくスマートフォンアプリの操作で完結。チャージ残額や利用履歴などもスマートフォンで確認できる。また、東海道・山陽新幹線の「スマートEX」や、北陸新幹線の「新幹線eチケットサービス」も、通常のICOCA同様に利用できる。さらに同社は、MaaSアプリ「WESTER」や「setowa」と連携したサービスの検討も進める。
日本の交通系ICカードサービスでは、JR東日本の「モバイルSuica」が携帯電話向けとして2006年から、スマートフォン向けとして2011年から、それぞれサービスを提供。首都圏の私鉄などが加盟するPASMO協議会の「モバイルPASMO」も、2020年にサービスを開始している。一方、西日本エリアではモバイル端末での交通系ICカードサービスは導入されておらず、今回発表されたモバイルICOCAが初の導入となる。