東京都交通局は29日、都営地下鉄三田線に、新型車両「6500形」を導入すると発表した。
6500形は、三田線用車両としては、1993年デビューの6300形以来となる、27年ぶりの新型車両。6両編成の6300形に対し、8両編成とすることで、輸送力の増強を図る。
車両コンセプトは、ユニバーサルデザインの考え方を取り入れた「人にやさしい車両」。全車両にフリースペースを設置するほか、ラッシュ時におけるスムーズな乗降のために乗降口脇のスペースを拡大。多言語対応液晶モニターを設置し、訪日外国人へも配慮する。また、吊手や手すりの数を増やすほか、低い吊手や荷物棚を設置する。車内ではこのほか、座席幅の拡大、大型の座席袖仕切りやLED照明の採用、全車両への防犯カメラの設置などを行う。
6500形は、11月に8両編成1本を搬入後、試験調整等を実施。2022年度に営業運転を開始する。東京都交通局は、6500形を8両編成13本投入するとしている。
なお、2019年に発表した「東京都交通局経営計画2019」では、東京都は三田線において、2022年度から一部の編成を6両から8両に増強するほか、2021年度に新車両を9編成導入するとしている。また、三田線の直通運転先である東急目黒線では、2022年度上期に8両編成の運転を開始する予定となっている。