鉄道コム

小田急、JRに続き最終・始発列車の時刻変更を発表

2020年11月4日(水)15時7分

大型重機による夜間作業(イメージ)
大型重機による夜間作業(イメージ)

小田急電鉄は4日、2021年春に実施するダイヤ改正において、最終列車の運転時刻繰り上げと、始発列車の運転時刻繰り下げを実施すると発表した。

下り最終列車の繰り上げ幅は、小田原線の新宿~向ヶ丘遊園間と江ノ島線方面がおおむね10分程度、小田原線の向ヶ丘遊園~小田原間と多摩線方面がおおむね20分程度。上り最終列車も、最大で約20分程度繰り上げる。始発列車については、上り列車を中心に、最大で15分程度繰り下げる。

同社は、最終・始発列車の運転時刻変更について、メンテナンス時間の確保を理由に挙げている。運転時刻の変更により、作業可能時間を約30分増加することで、線路メンテナンスでは割合にして約20%、電気メンテナンスでは同じく約35%の作業時間が増加する。これにより、作業効率の改善やメンテナンス要員の労働負荷改善を図るとしている。

また同社は、新型コロナウイルスの感染拡大によって、利用者の生活様式が変化したことも理由としている。2020年9月の小田急線終日利用者数は、前年同月比で24.2%減少。特に最終列車付近の時間帯では、前年同月比で約46.5%減と、半数近くに落ち込んでいる。同社は「お客さまの働き方や行動様式が従来の姿に戻ることはないと予測」しており、今回の時刻変更に踏み切る。なお、年末などの繁忙期においては、臨時列車の増発などを検討するとしている。

メンテナンス時間の確保や、新型コロナウイルスによる行動様式の変化に対応した最終・始発列車の運転時刻変更は、小田急電鉄のほか、JR東日本やJR西日本も同様の施策を発表。2021年春のダイヤ改正にて実施するとしている。

最終列車と始発列車の時刻変更は、2021年春のダイヤ改正で実施する予定。ダイヤ改正日や具体的な時刻については、2020年12月中に発表するとしている。

2020年11月4日(水)15時7分更新

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

  • 札幌市営地下鉄タッチ決済乗車実証実験開始[2025年春]
  • 蒲須坂駅・郵便局窓口業務一体化[2025年春頃]
  • 山陽電気鉄道カードタッチ決済乗車サービス提供開始[2025年春]
  • 京王井の頭線自動運転実証実験開始[2025年春]

鉄道コムおすすめ情報

画像

ラストランは2月10日

「青胴車」5001形は2月10日にラストラン。引退前の「乗車会」開催や、引退記念グッズ発売も。

画像

「T4編成」展示へ

1月で引退の「ドクターイエロー」T4編成、先頭車がリニア・鉄道館で保存へ。6月に展示開始予定。

画像

幻の東京圏「改良計画」とは?

1950年代の国鉄は、東京圏を今と違った形に改良する計画を持っていました。その中身とは?

画像

「サステナ車両」5月デビュー

元小田急の西武8000系が、車両基地を出場。デビューは2024年度末から2025年5月末に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、標準~望遠・超望遠レンズ編です。

画像

1月の鉄道イベント一覧

2025年も鉄道コムをよろしくお願いします。1月の計画立案には、イベント情報をどうぞ。

画像

イベント投稿写真募集中!

鉄道コムでは、臨時列車や基地公開など、さまざまなイベントの投稿写真を募集中! 投稿写真一覧はこちら。