JR西日本は19日(水)の定例社長会見で、湖西線の防風柵の使用を12月1日から開始すると発表した。
湖西線は比良山系から吹き下ろす強風の影響を受けやすく、比良~近江舞子間では、運転規制が多く実施されていた。このため同社では4月から、レール面から2メートルの高さで、風の遮へい率が60%の防風柵を、比良~近江舞子間(約2.9キロ)の山側に設置する工事を進めていた。
12月からは同区間の規制を緩和し、山側からの強風に限り、現在より風速(秒速)を5メートルずつ緩和し、25メートル以上で徐行、30メートル以上で運転見合わせとする。これにより、2006年度に堅田~近江今津駅で約50時間発生していた運転見合わせ時間は、半分以下の約20時間に減少する見通し。
湖西線は、大阪・京都と金沢・富山を結ぶ特急列車が数多く走行しており、湖西線内で強風による規制が発生した際は、琵琶湖線の米原経由で運転している。