JR東日本は10日、多様化する通勤スタイルにあわせ、「JRE POINT」の新サービスを開始すると発表した。
JRE POINTは、JR東日本グループが提供するポイントサービス。鉄道利用や駅ビルなどでのショッピングなどでポイントを積算できる。JR東日本では、利用者の通勤スタイルが多様化していることを受け、Suica定期券利用者と、Suicaのチャージ残額での鉄道利用者向けに、新サービスの導入を決定した。
Suica定期券利用者向けのサービスは、平日朝の時差通勤に対応するもの。首都圏エリアのJR東日本在来線が対象で、ピーク時間帯前後に入場した際に、ピーク時前では1日15ポイント、ピーク時後には1日20ポイントを還元する。
定期券以外については、同一区間を複数回乗車する利用者向けのサービスを設定する。チャージ残額による在来線同一区間の利用が、月10回となった場合、運賃1回分相当のポイントを還元。さらに、月11回以上の利用で、1回ごとに運賃の10%相当のポイントを還元する。
なお、いずれのポイントサービスについても、「JRE POINT」の登録と、Suicaの紐づけが必要。Suica定期券向けのサービスについては、JRE POINTのウェブサイトにて事前エントリーも必要となる。
サービスの開始時期は、Suica定期券向けサービスが2021年春で、同一区間利用のポイント還元サービスが2021年3月1日。なお、Suica定期券向けサービスは1年間の期間限定としている。
時差通勤推進のためのポイントサービスとしては、新型コロナウイルス問題の発生以前より、東京メトロが一部路線にて実施している。