JR東日本は12日、2021年春に「タッチでGo!新幹線」のサービスエリアを拡大すると発表した。
タッチでGo!新幹線サービスは、Suicaなどの交通系ICカードのチャージ残額で、新幹線の普通車自由席を利用できるサービス。2018年4月にスタートしており、現時点では東京~那須塩原・上毛高原・安中榛名間の首都圏近郊エリアのみが利用エリアとなっている。
エリア拡大後のサービスエリアは、東京~新青森間や東京~上越妙高間など、JR東日本の新幹線区間全線。SuicaやPASMOなど、全国相互利用対象の交通系ICカード10種類で利用できる。東北新幹線の「はやぶさ」「はやて」、秋田新幹線の「こまち」には自由席の設定が無いが、仙台~盛岡間(途中停車駅のある「はやぶさ」に限る)、盛岡~新青森間、盛岡~秋田間の各相互間完結での乗車時に限り、同サービスを利用できる。
なお、大宮駅経由での東北新幹線・上越新幹線間の乗り継ぎなど、上り列車から下り列車へ乗り継ぐ経路での乗車時には、同サービスは利用できない。また、指定席に乗車できる「特定特急料金」が設定されている区間内とその区間外にまたがった利用も不可能となる。そのため、盛岡駅以南から東北新幹線盛岡~新青森間、および秋田新幹線区間を通しで乗車する場合も、同サービスは利用できない。
タッチでGo!新幹線のサービスエリア拡大は、2021年春のダイヤ改正にあわせて実施する。
JR東日本はあわせて、一部の新幹線特別企画乗車券の発売終了を発表。「新幹線Wきっぷ」や「新幹線回数券(普通車)」など6種類のきっぷが廃止となる。