JR東海は18日、QRコードを利用した在来線用ホーム可動柵開閉システムの実証試験を実施すると発表した。
このシステムは、車両扉にQRコードを貼り付け、これをホームのQR検知用カメラが検知することで、車両扉の開閉とホーム可動柵の開閉を連動させるもの。車掌がホーム可動柵を操作する必要がなくなるため、車掌がホーム監視に専念できるようになり、安全性が向上するという。同様のシステムは、都営地下鉄浅草線や、京浜急行電鉄線、神戸市営地下鉄西神・山手線でも採用されている。
試験は、11月28日から金山駅3番線ホームにて実施。降雨や太陽光の反射など、様々な屋外環境におけるQR検知用カメラの検知機能の確認や、QR検知用カメラの適切な配置台数、位置の確認などを実施する。なお、車両扉へのQRコードの貼り付けは、11月24日から順次実施するという。
JR東海では、在来線のホーム可動柵整備について、2021年に金山駅東海道線ホームに、2025年度以降に刈谷駅に、それぞれ設置する計画。本システムを導入する予定の名古屋駅についても、今後の整備に向けた検討を進めていくとしている。