JR西日本は17日、関西線の一部で通称「阪和貨物線」(八尾~杉本町間:11.3キロメートル)の廃止を、国土交通省近畿運輸局に届け出た。
同区間は、2003年4月にJR貨物が第2種鉄道事業を廃止し、またJR西日本でも2004年7月以降、使用を停止していた。今後、阪和貨物線を使用する予定がないことから、第1種鉄道事業廃止の届出に至った。
1960年代には名古屋と東和歌山(現在の和歌山駅)を関西本線・阪和線経由で結んでいた特急「あすか」が、同区間を使って走っていたほか、神奈川県逗子にある東急車輛で作られた南海電気鉄道の車両を、和歌山市駅経由で甲種輸送するのにも使用されていた。最近の南海電気鉄道の甲種輸送は、百済貨物駅や安治川口駅からトレーラーで千代田工場へ陸送している。
同区間の廃止日は、来年11月18日となる。