JR東海は9日、東海道新幹線において新型スプリンクラーを試行すると発表した。
東海道新幹線では、岐阜羽島~京都間の約68.5キロにスプリンクラーを設置。冬季にレール周囲の雪が列車の走行風で舞い上がり車体に付着することを防止するため、スプリンクラーで雪に散水している。
新型のスプリンクラー「エゼクタノズル・スプリンクラー」は、ノズルに空気を送り込み、散水する水の粒を従来より平均で約11%小さくすることが特徴。従来のスプリンクラーでは、水の粒が表面に留まらずに積雪内に入りこみ、走行風による舞い上がり防止に繋がらないことがあった。一方、新型のスプリンクラーでは、水の粒を小さくしたことで、水が積雪の表層に留まり、雪の舞い上がりが発生しにくくなる。また、空気を送り込み散水することで、線路延長20メートルあたり、1時間約100リットルの節水も実現するという。
新型スプリンクラーの試行期間は、12月から2021年3月まで。米原市の約200メートルの区間に設置する。