東武鉄道は16日、同社単独でSL機関士を養成する環境が整ったことから、SL機関士の自社養成を開始すると発表した。
同社では、2017年8月より日光・鬼怒川エリアで「SL大樹」を運行している。運行開始当時、同社にはSLを運転可能な免許「甲種蒸気機関車運転免許」を有する社員が在籍しておらず、SL運行経験のある秩父鉄道、大井川鐡道、真岡鐡道の3社の教育のもと、SL機関士を養成してきた。今回、同社は養成体制を整備したことで、同社施設での機関士養成が可能となった。
自社養成は、2人程度を対象に年間1回実施。国土交通省公示の学科試験・技能試験を受験し、甲種蒸気機関車運転免許の取得を目指す。養成開始時期は、2020年12月下旬を予定。東武鉄道では、SL機関士の自社養成の開始により、要員面での安定的な体制を整え、SL事業の持続性を強化するとしている。