JR東日本は18日、E4系「Max」の運転を、2021年秋ごろに終了すると発表した。
E4系は、1997年にデビューしたオール2階建て新幹線車両。1994年にデビューしたオール2階建て新幹線車両のE1系と同じく、「Max」の愛称を持つ。E4系は、全車2階建てとすることで定員を増強。2編成を連結した16両編成では、定員は1634人となり、高速鉄道では世界一の数値となる。
定員の大きさにより新幹線通勤などの需要に対応してきたE4系だが、老朽化に加え、最高時速が240キロと他形式に劣ることなどから、JR東日本は同形式の引退を決定。2012年には東北新幹線での営業運転を終え、同年9月以降は上越新幹線のみでの運用となっていた。
JR東日本は、上越・北陸新幹線用のE7系の増備により、E4系の置き換えを推進。2019年秋の台風19号によるE7系浸水で計画が遅延したものの、E7系の投入を進めたことで、2021年秋に運転を終えることとした。
JR東日本が同日発表した、2021年3月13日実施のダイヤ改正では、上越新幹線でのE7系運転本数を拡大。「とき」は改正前より4往復増の8往復、「たにがわ」は同2往復増の3往復が、E7系での運転となる。