JR東日本は22日、新幹線車内でのリモートワークの実証実験を実施すると発表した。
実証実験は、新幹線でのリモートワークのニーズに対応するもの。対象列車に車内で通話が可能な車両(リモートワーク推奨車両)を1両設置する。同社では、通常では車内座席での通話は控えるように呼び掛けているが、推奨車両内ではウェブ会議などの通話を可能とする。
実証実験の実施期間は、2021年2月1日から12日までと、15日から26日まで。土休日は実施しない。対象列車と実施区間は、東京~新青森間の「はやぶさ」上下計2本、東京~盛岡間の「やまびこ」下り1本、東京~仙台間の「はやぶさ」上下計3本、「やまびこ」上下計2本。15日以降は、東京~新青森間の「はやぶさ」上下計2本、東京~仙台間の「やまびこ」上下計8本に変更となる。推奨車両は、対象列車の乗車に必要な乗車券類のみで利用可能。座席を指定することはできない。
JR東日本では、今回の実証実験にあわせて各企業と連携し、個別の通信ルーターなど、様々なツールの貸し出し・提供を実施する予定。また、今回の実証実験の結果を踏まえ、新幹線での快適なリモートワーク環境の提供や、輸送サービスでの付加価値といった次世代のサービス検討を進めるとしている。