能勢電鉄は20日、鋼索線の上限運賃の変更について、国土交通省近畿運輸局に認可申請した。
認可申請した上限運賃の変更は、能勢電鉄の鋼索線(黒川~ケーブル山上間)が対象。上限運賃の改定率は、普通運賃、定期運賃ともに11.1パーセント。運賃は均一制で、普通運賃は現行の360円を400円に値上げする。1か月の定期運賃は、通勤定期を現行の1万3170円から上限1万4640円に、通学定期を現行の8490円から同9440円に、それぞれ変更する。
今回の運賃改定は、同線の収支改善などを目的に行うもの。同社は鋼索線について、2017年3月に運賃を改定していた。しかしながら、イベントや訪日観光客による将来の集客増加を見込んだとしても、慢性的な赤字トレンドからの脱却には至らず、収支状況の改善の見通しが立たない状況だとしており、今回の運賃改定申請に踏み切った。
運賃改定の実施は、3月20日を予定する。