京浜急行電鉄は20日、ロングシートとクロスシートを切換可能な車両を導入すると発表した。
導入する車両は、4両編成2本。形式は新1000形で、車両番号は「1891-1~1891-4」「1892-1~1892-4」とする。
車内では、座席指定列車や貸切イベント列車に対応するため、ロングシートからクロスシートに切換可能な自動回転式座席を採用。各席にはコンセントを設置する。座席幅は2100形よりも10ミリ拡大した460ミリとし、同社車両中最大幅とする。また、乗務員室後方には、前面展望席のクロスシートを設置。新1000形では2006年製造車以来の設置となる。
接客設備としては、同社車両としては初めて、車内にトイレを設置。2号車にバリアフリー対応の洋式トイレ、3号車に男性用トイレを備える。また、ウィズコロナ時代に合わせ、新型コロナウイルス等に対する抗ウイルス効果が確認された抗菌・抗ウイルス座席シート地を採用する。
新造車両は、4両編成を2本、計8両導入。2021年春より、順次営業運転を開始するとしている。
新1000形は、2002年にデビュー。以来19年にわたり導入が続き、2021年1月までに472両が製造されている。同一形式での製造が続いているが、当初のアルミ車体からステンレス無塗装車、ステンレスラッピング車、ステンレス塗装車、正面貫通型など、さまざまなバリエーションを持つ。