宇都宮市は25日、「芳賀・宇都宮LRT」の事業進捗状況について、開業時期が1年程度遅れる見込みだと発表した。
芳賀・宇都宮LRTは、宇都宮駅の東口と芳賀町の本田技術研究所前の間、約14キロを結ぶ予定の路線。次世代型路面電車「ライトレール (LRT)」では日本では初の完全新規整備路線として、建設が進められている。
宇都宮市は整備状況について、2020年12月末時点で、約8割の区間で工事を進めているものの、残り約2割が未着手だと説明。事業用地は、全体の約95パーセントを取得しているが、新型コロナウイルスの影響で事業用地の取得に時間を要しており、目標としてきた2022年3月の開業が困難だとしている。
また宇都宮市は、車両製造の進捗状況についても発表。車両は2020年度に製造に着手し、年度末に1編成目の納入を目指していた。しかし、新型コロナウイルスの影響で、一部の外国製部品の調達が遅延しており、1編成目の納入時期は2か月程度遅れる見通しだとしている。
芳賀・宇都宮LRTの新たな開業目標は、2023年3月となる。