鉄道コム

JR東・NTTドコモ、時速360キロでの5Gによる無線通信実験に成功

2021年1月28日(木)15時40分

時速360キロで走行する5G通信実験中のALFA-X
時速360キロで走行する5G通信実験中のALFA-X

JR東日本とNTTドコモは28日、時速360キロで走行する新幹線試験電車「ALFA-X」にて、第5世代移動通信方式(5G)の無線通信実験に成功したと発表した。

試験では、線路沿いに5G基地局2か所を、車内に移動局を設置し、通信エリア約5キロの5G実験エリアを構築。実験装置には、電波の放射エリアを特定方向へ集中させる「ビームフォーミング機能」や、電波の放射方向を制御する「ビーム追従機能」、ドップラー効果による周波数の遷移を補償する機能を搭載したほか、5G無線通信を維持したまま接続先の基地局を瞬時に切り替える「ハンドオーバー機能」を適用し、切り替えタイミングの最適化を図った。これにより、移動局の受信時最大500Mbps、送信時最大100Mbpsの通信速度を達成したほか、100Mbps以上の通信速度を保ったままでのハンドオーバーに成功。4K・8Kの映像伝送にも成功し、約30分間の4K映像コンテンツを約1分の通信時間でダウンロードできたという。

両社は今回の実証実験により、新幹線のような高速鉄道においても、安定した5Gの高速通信が実現できることを確認したとし、高速鉄道における4Kや8Kなどの高精細映像の伝送など、これまで実現することが難しかった新たなサービス提供の可能性が広がるとしている。

2021年1月28日(木)15時40分更新
 

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

  • 伊予鉄道7000系営業運転開始[2025年2月]
  • 京成3200形営業運転開始[2025年冬]

鉄道コムおすすめ情報

画像

登場時デザイン撮影会で

京急600形30周年にあわせた撮影会が12月に開催。600形デビュー時デザインが撮影会限定で復活。

画像

東武の車両「記録推奨度」

この車両、いつまで走る? 引退が危ぶまれる車両や、見た目が変わりそうな車両をご紹介。今回は東武編です。

画像

4000系が「機関車風」塗装に

「西武秩父線開通55周年記念車両」11日運転開始。4000系をE851形を模した塗装に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、高倍率ズーム・広角レンズ編です。

画像

京都鉄博に381系

12月12日~17日に特別展示。16日までは、一部で「スーパーくろしお」色ラッピングも実施。

画像

11月の鉄道イベント一覧

数百件の情報を掲載中。鉄道旅行や撮影の計画には、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。