小田急電鉄は28日、AIによる踏切内安全性向上を目指す実証実験の第2期を実施すると発表した。
実証実験は、ノキアソリューションズ&ネットワークスが提供する「カメラ映像とAIによる異常状態検知システム(スペースタイムシーンアナリティクス)」を使用。踏切に設置した監視カメラの映像をクラウドに送信し、AIが異常を検知すると、アラームで知らせる仕組みとなっている。本システムにより、従来の踏切障害物検知装置では困難だった、踏切内の人の動きの検知性能向上を実現する。
この実証実験は、2020年2月から3月にかけて実施した第1期に続くもの。第1期では踏切1か所とサーバー1基の組み合わせだったが、第2期では複数踏切の一括解析を目標に、踏切3か所とサーバー1基の組み合わせで実施する。また、踏切動作前における踏切内での人の転倒といった異常検知も新たに取り組む。
実証実験を実施する踏切は、小田原線「新宿1号踏切」「南新宿3号踏切」「代々木八幡1号踏切」の3か所。2月1日から6月までの予定で実施する。