JR東日本とあいおいニッセイ同和損保は15日、移動距離や手段に応じてポイントを付与するサービスの実証実験を実施すると発表した。
このサービスは、米国のConnect IQ Labs,Incが開発したスマートフォン向けアプリを、日本向けにカスタマイズした「JREAD」を活用。アプリにより移動手段や移動した範囲を取得する。利用者には、徒歩、列車、自動車など、移動手段に応じたマイルを付与。マイルを一定数積算することで、JR東日本のポイントサービス「JRE POINT」に交換できる。
両社では、実証実験で収集したモビリティ関連データを用いて、コロナ禍での新たな生活様式における利用者の移動手段や移動した範囲などを分析・分類し、JRE POINT付与による行動変容との相関関係を検証。コロナ禍における行動変容を把握し、得られた知見をもとに密を避ける取り組みなど、より安全・安心なサービス提供に努めるとしている。また、アンケートを通じ、本サービスの社会的受容性について確認する。
実証実験は、2021年2月から3月末までの約2か月間実施。事前に同意を得たモニターが対象となる。両社では、実証実験で収集するモビリティ関連データを分析・活用し、地方自治体や企業などのニーズを踏まえ、利用者の利便性やプライバシーに配慮したサービスを検討するとともに、より快適なまちづくりに貢献していくとしている。