JR西日本は18日、遮断機や警報器の無い踏切「第4種踏切」の安全対策として、「踏切ゲート」を開発したと発表した。
同社では、踏切障害事故の減少に向けて取り組んでおり、第4種踏切の廃止や、遮断機・警報器を設置した「第1種踏切」への格上げを進めている。今回開発した踏切ゲートは、第4種踏切のさらなる安全対策としている。
踏切ゲートは、自動車(軽車両は除く)が通行不可の踏切を対象に開発。踏切通行者に対し、物理的な一時停止と左右確認をうながす。ゲートは踏切を遮る形で設置し、通行者はこれを押すことで横断できる。自転車などの軽車両から降車せずに押開け可能なほか、引っかかり防止に配慮したアーム形状としている。
JR西日本は、2021年2月中旬から3月下旬にかけ、山陰線長門三隅~長門市間の「中山第1踏切」にて現地試験を実施。この試験の結果を踏まえ、今後の展開を検討していくとしている。