JR西日本と西日本電気システムは7日、ロボットアームを搭載した鉄道電気工事用車両「ブラケットハンドリング車」を開発したと発表した。
ブラケットハンドリング車は、架線を支持する「可動ブラケット」の取替作業に使用する軌陸車。従来は人力だった取替作業を、ロボットアームによって機械化・自動化する。可動ブラケットの運搬や、3Dカメラによる作業空間の認識、取替中の架線支持といった作業を担うことで、作業員は従来より約4割減少。生産性や安全性の向上を実現する。両社によると、同様の車両にロボットアームを搭載する事例は、今回が国内鉄道業界初だとしている。
JR西日本では、2021年度中にブラケットハンドリング車を1台導入し、京阪神・岡山・広島エリアの在来線で運用するとしている。