JR九州は10日、九州新幹線において、荷物輸送サービス「はやっ!便」を開始すると発表した。
はやっ!便は、九州新幹線の旧車内販売準備スペースに、荷物を積載するサービス。博多~鹿児島中央間の2駅間が対象で、企業間の急送書類や、機械部品、野菜や鮮魚などの生鮮品の利用を想定する。
輸送時間帯は、博多発が午前、午後の2便、鹿児島中央発が午前、昼、午後の3便を設定。各駅での受付終了から約3時間で着駅での受け取りが可能となる。なお、荷物の預け、引き取り箇所は各駅のみどりの窓口で、荷主と受取人の双方が出向く必要がある。
託送可能な荷物は、最大サイズが各辺合計140センチ、最大重量が10キログラム。料金は900円から2000円となる。なお、輸送時は常温での温度管理となり、冷蔵・冷凍品の品質管理はできない。また、各辺合計80センチの荷物の場合、1列車あたりの積載可能数は15個となる。
JR各社および前身の国鉄では、戦前より荷物の輸送事業を営んできたが、戦後の宅配事業者の事業拡大により衰退。新幹線へ荷物を積載するサービスも提供していたが、東海道・山陽新幹線では廃止されており、個人利用が可能なサービスとしては、現在は東北・上越新幹線の「新幹線レールゴー・サービス」のみとなっている。
はやっ!便は、5月18日にサービスを開始する。