富士急行は、2022年4月をめどに、鉄道事業の分社化を実施すると発表した。
鉄道事業の分社化は、「将来にわたる持続的成長と企業価値向上」を実現するグループ経営体制への変革の一環。同社はグループ経営を中心に担い、各子会社が事業経営に特化する体制とする。同社グループでは、これまで富士急行の直営であったバス事業を2020年10月までに子会社に事業譲渡しており、鉄道事業の子会社化はこれに続くものとなる。
分社化後の鉄道事業を担う子会社の社名は「富士山麓電気鉄道」。1926年の富士急行創立時の社名と同じものとする。富士山麓電気鉄道の設立は2021年5月で、富士急行が100パーセント出資する子会社となる。
富士急行は、鉄道事業を新会社に事業承継することで、様々な環境変化に即応する機動性を確保しつつ、より地域に密着した営業体制とするとしている。