JR西日本は21日、「SL北びわこ号」の運転を終了すると発表した。
SL北びわこ号は、北陸本線米原~木ノ本間で運転していたSL列車。湖北地域の観光振興を目的とし、1995年に運転が始まった。山口県の「SLやまぐち号」にも使用されるD51形200号機など、同社が保有する蒸気機関車がけん引する列車として、春、夏、秋ごろに運転されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2020年春からは運転を取りやめていた。
同社は、SL北びわこ号の運転終了について、同列車に使用する車両では、煤煙の影響の少ない換気が困難であることや、部品の入手といった保守面の問題もあることを理由に挙げている。
SL北びわこ号の運転終了により、今後JR西日本管内で定期的に運転するSL列車は、「SLやまぐち号」のみとなる。なおJR西日本では、SLの検査後に実施する本線試運転においては、従来通り北陸本線を走行する予定としている。