阿佐海岸鉄道は、鉄道事業における上限運賃の変更について、国土交通省四国運輸局に5月28日付で認可申請した。
今回の申請は、同社のデュアル・モード・ビークル(DMV)導入にともない実施するもの。開業以来の区間となる阿佐東線海部~甲浦(甲浦信号場)間のほか、JR四国牟岐線より阿佐東線に編入した阿波海南(阿波海南信号場)~海部間が対象となる。
普通旅客運賃の申請運賃は、5キロメートルまでが200円で、5キロメートルを超え10キロメートルまでの区間は、1キロメートルあたり85円を加算する。申請運賃を実際に設定した場合、宍喰~甲浦間では現行の210円から200円へと値下げとなる一方、阿波海南~海部間はJR時代の170円から200円へ、海部~甲浦間は現行の280円から600円へ、それぞれ値上げとなる。
阿佐東線でのDMVの運転開始は、2021年夏を予定する。なお、DMV運行開始時に実際に設定する運賃については、認可後に阿佐海岸鉄道が上限の範囲内で改めて届け出ることとなる。