JR西日本は3日、トロッコ列車「奥出雲おろち号」の運転を、2023年度をもって終了すると発表した。
奥出雲おろち号は、主に木次線木次~備後落合間で運転している臨時列車。ディーゼル機関車がトロッコ客車2両をけん引するスタイルで、1998年4月に運転を開始した。同社は、トロッコ列車に使用している車両が、製造から約50年が経過し老朽化が進んでいることから、奥出雲おろち号の運転終了を決定した。
JR西日本では、2022年度、2023年度とも、土休日を中心に奥出雲おろち号を運転するとしている。なお、同列車の運転終了によって、JR西日本エリアにおいて定期的に運転される客車列車は、山口県の「SLやまぐち号」のみとなる。また、同社におけるトロッコ列車の運転は、同社傘下の嵯峨野観光鉄道によるものを除き消滅する。