JR東日本大宮支社は17日、宇都宮線・日光線用の新型車両として、E131系を投入すると発表した。
E131系は、ワンマン運転に対応した短編成仕様の車両。2021年3月には房総エリアで営業運転を開始しており、同年秋には相模線への導入も予定している。宇都宮・日光線向けの車両は、3両編成仕様での導入となる。
車両の外観は、従来車両より「日光らしいレトロ調」を継承。側面帯は、宇都宮市の「火焔太鼓」の山車をイメージした、黄色と茶色の2色配置とする。車体は、ステンレス製2950ミリ幅とし、従来の205系より150ミリ拡大する。
車内は、従来の205系同様にロングシートを採用。座席は、従来車よりも座席幅を拡大するほか、低座面化、クッション性の向上を図る。ドア上部には17インチの案内表示画面を設置し、多言語による情報提供を実現する。また、バリアフリー対策として、各車両にフリースペースを設置するほか、ホームと車両床面の段差低減などを図る。
機器面では、制御装置にSiC素子を採用。ブレーキ機器では、従来の205系や他線向けのE131系と同様の回生ブレーキに加え、発電ブレーキを併設する。このほか、半自動ドア機能や、線路設備のモニタリング機器も搭載。また、セキュリティ向上策として、客室内防犯カメラを設置するほか、従来車両よりも非常通話装置を増設する。
宇都宮・日光線用E131系の投入時期は、2022年春ごろを予定。3両編成15本を導入し、宇都宮線小山~黒磯間、日光線宇都宮~日光間で運転する計画としている。