JR西日本は25日、新型電気式気動車「DEC700」を導入すると発表した。
DEC700は、ディーゼルエンジンと発電機で発電した電力で、モーターを駆動し走行する電気式気動車。電気式気動車は、主変換装置やモーターといった要素は電車と共通となっており、電車と気動車のシステムを統合することで、メンテナンス技術の効率化を図る。また、機械部品の削減により、運行時やメンテナンス時の安全性・安定性向上を目指す。
また、発電機などに加え、バッテリーの搭載にも対応。将来的にハイブリッド方式への変更も可能となっており、今後、ハイブリッド方式についての検証試験も実施するという。
車体も、従来の車両よりユニット化を推進。運転台や機器室をユニットとして車両に組み込む設計とすることで、工期の短縮やコストの削減に繋げる。なお、今回投入する車両については、外観は中国地域色である黄色をベースとする。
DEC700は、1両を広島支社の下関総合車両所新山口支所に配置。今後、試運転や各種性能確認試験、将来に向けた技術検証を実施するとしている。