福岡市交通局は1日、七隈線延伸開業にともない、新車両「3000A系」を導入すると発表した。
七隈線は、2022年度に天神南~博多間の延伸開業を予定している。今回の3000A系は、延伸開業にあわせた増備車両となる。
3000A系の「A」は、「Advance」の頭文字。車両は従来車両の3000系を踏襲しているが、車内外のデザインや車内設備は3000系を発展させたものとなる。
外観は、従来車と同様のラインカラーであるグリーンに加え、延伸によって空港線と博多駅経由で福岡空港へとつながるイメージや、希望の未来を示す青空をイメージしたスカイブルーを配置する。
車内のデザインは、博多駅への延伸をイメージし、博多織の五色献上色である「紫」「青」「赤」「黄」「紺」や、イチョウの木をイメージした明るい木目柄を配置する。また、両先頭車では扉間の座席を7人掛けから5人掛けに変更し、出入口付近のスペースを拡大。中間車両では、座面を通常座席より60ミリ高くし、立ち座り動作の負担を軽減する座席を、優先席の一部に導入する。このほか、優先スペースの増設や2段手すりの設置、吊り革の増設・形状変更、ドア開閉動作ランプや液晶式車内案内表示器の設置といった改良を加える。
3000A系は、4両編成4本を導入する。うち2本は、2021年9月下旬から10月上旬にかけて車両基地へ搬入し、冬ごろに運用を開始する。残る2本については、2022年度の搬入・運用開始を予定している。