JR東日本と秋田県は26日、「秋田新幹線新仙岩トンネル整備計画の推進に関する覚書」を締結したと発表した。
本計画は、秋田新幹線(田沢湖線)の田沢湖~赤渕間約15kmに「新仙岩トンネル」を建設するもの。トンネルの整備効果として、約7分の所要時間短縮、運休・遅延の削減による損失回避や、安定運行における鉄道の信頼性向上が見込めるという。
JR東日本と秋田県では、2017年11月以降、整備計画の実現に向け、経済波及効果分析や国による予算措置等を求める要望などを実施していた。両者は今回、整備計画の早期実現に向けた基本的事項を定めるものとして、覚書を締結。事業スキームの確定に向けた検討や、財政的支援を得るための国への働きかけなどを実施するとしている。
JR東日本と秋田県は、新仙岩トンネルについて、事業費は約700億円、工期は着工より約11年を想定している。