鉄道コム

山手線の省エネ運転で10%の運転エネルギーを削減、JR東

2021年9月8日(水)13時34分

JR東日本は7日、運転エネルギーの削減に向け、山手線で省エネ運転の研究に取り組んでいると発表した。

山手線のE235系
山手線のE235系

同社が研究を進めている省エネ運転は、加減速時間を短く、惰行時間を長くし、駅間所要時間を変えずに最高速度を抑えるもの。山手線での試行では、約10%の運転エネルギー削減を実現できたという。これは、1年間の換算では約500万kWh(CO2約1400トン)のエネルギー削減につながり、首都圏在来線で同様の効果を仮定した場合には、年間約2.3億kWh(CO2約7.3万トン)の削減が見込まれるという。

従来の運転と省エネ運転の運転曲線の比較
従来の運転と省エネ運転の運転曲線の比較

省エネ運転の実現には、山手線用のE235系が有する車両モニタリング機能を活用する。取得した走行データから、駅間ごとに、消費電力量、所要時間、加減速操作のタイミングなどを分析し、定時性と省エネを両立する運転曲線を抽出。これを再現して運転することで、エネルギーの削減に繋げる。

山手線の省エネ運転の取り組みフロー
山手線の省エネ運転の取り組みフロー

同社では今後、走行データ分析の自動化・効率化や、E235系導入他線区への展開、将来の自動運転への知見の活用など、省エネ運転の取り組みを推進していくことで、「脱炭素社会」の実現に貢献するとしている。

2021年9月8日(水)13時34分更新
 

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

  • 伊予鉄道7000系営業運転開始[2025年2月]
  • 京成3200形営業運転開始[2025年冬]

鉄道コムおすすめ情報

画像

登場時デザイン撮影会で

京急600形30周年にあわせた撮影会が12月に開催。600形デビュー時デザインが撮影会限定で復活。

画像

東武の車両「記録推奨度」

この車両、いつまで走る? 引退が危ぶまれる車両や、見た目が変わりそうな車両をご紹介。今回は東武編です。

画像

4000系が「機関車風」塗装に

「西武秩父線開通55周年記念車両」11日運転開始。4000系をE851形を模した塗装に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、高倍率ズーム・広角レンズ編です。

画像

京都鉄博に381系

12月12日~17日に特別展示。16日までは、一部で「スーパーくろしお」色ラッピングも実施。

画像

11月の鉄道イベント一覧

数百件の情報を掲載中。鉄道旅行や撮影の計画には、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。