横浜シーサイドラインは8日、横浜市より「(仮称)上瀬谷ライン」への事業参画依頼を受けたと発表した。
上瀬谷ラインは、瀬谷駅から北上し、アメリカ海軍から返還された旧上瀬谷通信施設に至る、約2.8キロの新交通システム(AGT)の仮称。横浜市は、複数の中量軌道輸送システムの中から、輸送力や定時性、経済性、線形条件を満たす新交通システムを選定し、2027年3月までに開業させることを目標としている。旧上瀬谷通信施設では、2027年3月に国際園芸博覧会を開催し、博覧会終了後はテーマパークを核とした複合的な集客施設を整備する予定で、年間1500万人の訪問客が見込んでいる。
横浜市は、上瀬谷ラインの検討を進める中で、整備手法として、インフラ部は市による整備を、それらを除く、車両、駅、車両基地などのインフラ外部は運行事業者による整備を想定。インフラ部の補助制度の対象者となる経営者として、横浜市が所管する事業者としては唯一となる、軌道事業(新交通システム)の専門的なノウハウを持つ横浜シーサイドラインへ、事業参画への検討を依頼した。
横浜シーサイドラインでは、外部有識者を加えた検討会議を開催し、事業の採算性や継続性について検証したうえで回答するとしている。