JR北海道は15日、2022年春に実施するダイヤ改正の概要について発表した。
特急列車では、キハ261系22両を追加投入し、「おおぞら」用のキハ283系を全て置き換える。また、新函館北斗駅における北海道新幹線と「北斗」の接続を改善し、乗り継ぎ時間を最大で20分程度短縮する。一方、「おおぞら」では、利用者が減少する時期の自由席を1両とし、編成を5両編成から4両編成に短縮。また、「ライラック」2本を臨時列車とするほか、「カムイ」臨時列車4本については、運転日の縮小を検討する。
普通列車では、H100形30両を追加投入。根室本線新得~釧路間の全54本と、石北本線旭川~上川間24本中21本(既存2本含む)を、H100形での運転に変更する。また、学園都市線「ロイズタウン」駅、宗谷本線東風連駅の「名寄高校」駅への移設・改称にあわせ、ダイヤを変更する。このほか、札幌圏における一部列車の土休日運休、学園都市線の本数・両数見直し、札幌圏以外での両数見直しなどを実施する。
このほか、極端に利用の少ない根室本線(花咲線)1駅、宗谷本線1駅、函館本線5駅について、廃止する方向で自治体と協議を進めているという。
JR北海道は、このダイヤ改正と車両運用の見直し、駅廃止により、動力費は年間約7000万円、駅維持費は年間約1000万円を削減する見込みとしている。