JR西日本岡山支社は28日、2022年に岡山県北エリアに導入する観光列車について、名称を「SAKU美SAKU楽」(さくびさくら)に決定したと発表した。
「SAKU美SAKU楽」は、2022年夏に開催予定の「岡山デスティネーションキャンペーン」にあわせて導入するもので、2021年5月から6月にかけて名称を公募していた。選定の理由は、美しさ・楽しさを「作」る、笑顔・花が「咲く」、その地の美しさや楽しさを探す「索」という3つの「SAKU」が入っており、観光列車のコンセプトにふさわしいこと、また淡いピンク色の車体カラーに似合う愛着のある表現であったこと、としている。応募総数は542件で、美作や津山などの地名や、美、桜、湯、花に関する列車名も多く寄せられたという。
名称の決定に合わせて、2種類のロゴイメージも設定。「旅を贈る、旅を包む。」をテーマに、リボンの柔らかな曲線で旅への優雅さと高揚感を表現した。
観光列車の使用車両は、キハ40系1両。車両の外観は、「温泉・おもてなしがもたらす癒し」や桜を思わせる、淡いピンク色の1色塗装。車内はグリーンやブラウンなどの落ち着いたカラーリングを基調とし、岡山県北エリアの山や森の自然の中で過ごすイメージとする。
「SAKU美SAKU楽」は、2022年2月頃に改造工事に着手。同年7月の運転開始を予定する。なお同車両は、観光列車だけでなく、定期列車としても運行するとしている。