JR東日本仙台支社は19日、「とれいゆ つばさ」の運転を終了すると発表した。
「とれいゆ つばさ」は、同社の「のってたのしい列車」の一つ。土休日を中心に、主に山形新幹線の福島~新庄間で運転している。車両は秋田新幹線「こまち」用のE3系を改造しており、車内に足湯を設置したことが特徴となっている。2014年のデビュー以来、約6万5000人に利用されてきたが、同支社は今回、2022年3月の運転終了を決定した。
同支社では今後、限定グッズの販売やイベントなどを計画しているといい、詳細が決まり次第知らせるとしている。
「とれいゆ つばさ」の改造種車となったE3系は、1997年に「こまち」でデビュー。1999年から2010年にかけては山形新幹線「つばさ」用も製造されており、現在は「つばさ」は全てE3系での運転となっている。
一方、「こまち」からは2014年に引退し、東北新幹線で使用されてきた元「こまち」用編成も2020年で運用が消滅。「とれいゆ つばさ」とともに「のってたのしい列車」に改造された「現美新幹線」は2020年12月に引退しており、残る「つばさ」でも2024年より新型のE8系へ順次置き換えられる予定となっている。