小田急電鉄は8日、小児IC運賃を全区間で一律50円とすると発表した。
今回の運賃変更は、同社が同日策定した、小田急沿線における子育て応援ポリシー「こどもの笑顔は未来を変える。Odakyuパートナー宣言」の具現化に向けたもの。「将来を担う小学生のお子さまのお出かけをより身近なもの」とすべく、わかりやすく利用しやすい運賃体系とすることで、子育て世代の応援施策とする。なお、小児運賃を持続的に大人運賃の半額以下へ低廉化する施策は、全国の鉄道事業者で初の試みだという。
小児運賃の一律50円化は、2022年春に実施予定。小児用ICカードでの利用時のみ対象となる。また、通学定期乗車券やフリーパスなどの企画券についても、一部を除き、小児運賃・料金の改定を予定。同社では、詳細が決まり次第、改めて発表するとしている。
また同社では、5月に実施した「お子さまをお連れの方に安心してご利用いただける車両」の常設化や、駅へのベビーカーシェアリングサービスの本格導入を検討しているという。小田急電鉄では、今回の運賃変更とあわせてこれらの施策を実施し、「子育てしやすい沿線」の実現や、「少子高齢化という社会課題に鉄道会社ならではのアプローチを行い、暮らしの楽しさのご提供や子育てしやすい地域の実現に貢献」するとしている。