三菱商事と近畿車輌は9日、エジプト運輸省のトンネル公団より、カイロ地下鉄4号線第一期向け鉄道車両184両の納入を受注したと発表した。
カイロ地下鉄4号線の第一期区間は、カイロ中心部から大カイロ都市圏の南西部に位置するピラミッドを結ぶ計画。同路線の開業により、人口、自動車台数の増加が著しい大カイロ都市圏の交通渋滞緩和が期待されるとしている。また、カイロ中心部とピラミッドや現在建設中の大エジプト博物館を結ぶことから、観光路線としても注目されているという。
車両については、近畿車輌が主に日本製の機器類を採用して製造する。両社は、エジプトにおいて約1600両の車両を、50年以上にわたり納入した実績がある。
同線用の車両は、2025年から2028年にかけて順次納入する予定。両社は引き続き、エジプトの鉄道インフラプロジェクトへの積極的な参画を通じ、交通インフラの拡充、経済発展への貢献を目指すとしている。