JR北海道は10日、新型除雪車両「キヤ291形」ラッセル気動車を導入すると発表した。
キヤ291形は、老朽化した除雪車両のDE15形を置き換える車両として導入する。愛称は「Vermilion Russel(朱色のラッセル車)」。車両の両先頭部に固定式の除雪装置を設置し、線路上の雪を線路脇へと跳ね飛ばすことで除雪する。除雪装置の構造はDE15形を踏襲しており、展開式の「主翼」「補助翼」などを搭載。駅間ではこれら除雪装置を展開し、駅構内などでは翼を収納することで周辺施設への干渉を防ぐ。またキヤ291形では、GPSを活用した除雪車両操作支援装置や、除雪装置の状態監視カメラ、車両状態のモニタリング装置を搭載する。
同社では現在、冬季の除雪体制として、DE15形を全道に計12両配備。また、小型の除雪機械を在来線に計117台配備し、両者を組み合わせて各路線を除雪している。このうち、老朽化したDE15形の置き換えを目的として、今回新たにキヤ291形を導入。今シーズンは1両を石北線に投入し、除雪作業の確認などを実施するとしている。