JR東日本、JR東日本メカトロニクス、三菱電機は10日、新型ホームドアの実環境試験に取り組むと発表した。
新型ホームドアは、設置工事の簡素化などを目的とし開発したもの。扉を収納する戸袋部の形状は従来型を踏襲する一方、扉や戸袋をスリット化して風が抜ける構造とし、列車通過時における風圧の軽減を図る。また、据付構造は従来型のホームドアと共通化することで工事設計・施工を効率化するという。
JR東日本では、東京圏在来線の主要駅243駅を対象に、2032年度末までを目標としてホームドア設置を進めている。同社ではこれまで、通常タイプのホームドアに加え、フレーム構造を採用した「スマートホームドア」の設置を進めてきたが、今回の新型機はこれに加わる新たな形態となる。
試作機の試験実施期間は、11月16日から12月23日までを予定。南武線登戸駅1番線ホームの川崎寄りホーム端部に、列車の停止位置とは距離を取った状態で設置し検証する。