京成電鉄と北総鉄道は19日、成田空港線(成田スカイアクセス線)と北総線の運賃を値下げすると発表した。
今回の運賃変更は、京成電鉄では移動の促進により沿線全体の活性化を目指すもの、北総鉄道では、同社の累積損失解消を機に、利便性向上や事業基盤の維持・向上を目指すため実施するとしている。運賃改定の対象区間は、通学定期乗車券が京成高砂~成田空港間、普通運賃・通勤定期乗車券が京成高砂~印旛日本医大間。
通学定期は、子育て世代への配慮や若い世代の入居促進を目指し、大幅に改定。京成高砂~印西牧の原駅間では、現行の1か月1万4990円、6か月8万950円から、1か月4990円、6か月2万6950円などとする。普通運賃では、中距離帯を中心に変更。初乗り運賃を210円から190円へ引き下げるほか、新鎌ヶ谷~千葉ニュータウン中央間では現行の580円から475円(ICカード利用時)へと、最大で105円値下げする。また、普通運賃の値下げに対応し、通勤定期も値段を引き下げる。値下げ率は、普通運賃が11.6%、通勤定期が13.8%、通学定期が64.7%となる。
運賃改定の実施は、2022年10月1日を予定する。