JR東日本盛岡支社は19日、「SL銀河」の運行を終了すると発表した。
「SL銀河」は、釜石線を走るSL列車。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をモチーフした列車となっている。観光面での復興支援と地域活性化を目的として2014年4月に運行が始まり、これまでに約5万7000人が乗車したという。同支社では、客車部分のキハ141系が老朽化したことで、同列車の運行終了を決定した。
JR東日本では、1989年のD51形498号機動態復元以来、高崎エリアの「SLぐんま」や、磐越西線の「SLばんえつ物語」といった、定期的に走るSL列車を運行してきた。今回の「SL銀河」運行終了は、同社では初の定期的なSL列車の廃止事例となる。
「SL銀河」の運行終了時期は、2023年春を予定。今後、2021年は12月5日までの土曜・日曜、2022年は春から初冬まで、2023年は春のみの運行を予定する。同支社では、運行終了後も、新たな観光列車の運行に向けて検討を進めるとしている。