JR東海は8日、新型のレール削正車を導入すると発表した。
新型レール削正車では、レール断面に合わせて砥石の圧力と角度を自動的に調整する「削正支援システム」を搭載。削正対象の1区間につき、現在は砥石の圧力や角度を調整できないため、工程を4回行う必要があったが、3回に短縮できる。工程の短縮により、1日に削正できるレールの距離が伸び、従来よりも傷の発生を予防できるため、レール交換頻度の低下が可能となる。
また、消耗した砥石を個別に停止できる機能を新たに追加する。現在は、レール内方用の砥石を個別に停止することができないため、作業前にあらかじめ全て新品に交換する必要があった。新車両では、消耗した砥石を個々に停止・交換することが可能になり、過剰な交換を減らすことができる。これにより砥石の使用量、廃棄量が削減できる。
このほか、削正車が故障した際には異常が発生している箇所を表示する機能を追加し、復旧作業が迅速に行えるようにする。
メーカーは現行の車両と同じくスペノ・インターナショナルで、保有数も同じく2編成となる。1編成目の運用開始は、2023年1月の予定。