東急電鉄は7日、鉄軌道旅客運賃の変更認可申請を国土交通大臣に提出したと発表した。
旅客運賃の改定率は、12.9%。こどもの国線、世田谷線を除く各線では、初乗り運賃はICカード利用時で現行の126円から140円に、現金利用時で現行の130円から140円に、10円程度値上げ。その他の区間も改定率と同程度の値上げとし、渋谷~横浜間では、現行の272円から309円(ICカード利用時)へと変更する。また、世田谷線の均一運賃は、ICカード利用時で現行の147円から160円へ、現金利用時で現行の150円から160円へ、それぞれ変更。こどもの国線は運賃を据え置きとする。定期券については、通勤定期は改定率と同程度の値上げを実施する一方、通学定期は家庭負担に配慮し価格を据え置く。
今回の運賃改定は、鉄道インフラの安全性・安定性を確保するためのもの。同社では、ホームドアや車内防犯カメラといった安全装備・インフラの整備・維持が求められる一方、新型コロナウィルスの拡大やテレワークの浸透といった影響により利用者が減少し、厳しい経営状況にあるとしている。
運賃の改定は、2023年3月の実施を予定。東急電鉄では、利用者の負担増に配慮し、子育て世代やシニア層に向けた施策などをあわせて検討するとしている。