JR東海とユーグレナは19日、ユーグレナが開発・販売する次世代バイオディーゼル燃料について、HC85系試験走行車にて実用性検証試験を実施すると発表した。
バイオディーゼル燃料は、植物や廃食用油などを活用して製造する燃料。従来の軽油からバイオ燃料へ置き換えることで、化石燃料の使用を減らし、地球環境への負荷軽減を実現できる。
今回検証を実施する次世代燃料は、脂肪酸メチルエステルなどからなる従来型燃料と異なり、軽油などの石油由来燃料と同様、炭化水素からなるとしている。適切なプロセスで製造することで軽油と同様の燃焼特性を実現でき、かつエンジンに変更を加えることなく使用できるという。
スケジュールは、2022年1月下旬にエンジン単体での試験を実施した後、2月上旬に名古屋車両区構内での走行試験を実施。同月中旬から下旬にかけて、紀勢本線での本線走行試験を実施するとしている。JR東海とユーグレナでは、今回の試験において次世代燃料がエンジン性能に与える影響などを検証し、鉄道車両においても軽油と同様に使用できることを確認するとしている。