筑豊電気鉄道は20日、一部区間の運賃を改定すると発表した。
改定の対象は、普通運賃の「1区」「特1区」と、定期旅客運賃の全区間、交通系ICカード利用時に適用する「ICおとなり割引」。普通運賃は、両者とも現行の200円を210円に値上げする。定期旅客運賃は、通勤1か月「特1区」を現行の7,350円から8,000円、同「1区」を現行の8150円から8550円、通学1か月「特1区」を現行の4610円から5000円、同「1区」を現行の5120円から5280円などに、それぞれ変更する。「ICおとなり割引」は、現行の140円から150円へと改定する。
今回の運賃変更は、新型コロナウイルス感染症の影響による乗客の減少が主な理由。今後も「安全・安心で持続的な輸送サービス」の提供を継続するため、国に認可されている旅客運賃(上限運賃)を下回る区間の運賃の値上げを決めたという。
運賃の改定は、2022年4月1日を予定する。なお、定期券の有効期間中はそのまま利用可能なほか、3月31日までに発売する定期券は、通用開始日が4月1日以降の場合でも、改定前の運賃で購入できる。