JR九州、JR九州システムソリューションズ、伊藤忠テクノソリューションズ、EDGEMATRIX、セーフィーは17日、駅改札口にて映像解析AI等を用いた実証試験を実施すると発表した。
試験の目的は、AIや新技術の案内業務等への活用といった、乗客の利便性向上についての検証。運賃箱付近にきっぷ投影用カメラとモニタ、改札上部に録画カメラを設置し、改札の利用状況をAIで解析。その測定結果をもとに、効果的な巡回や放送案内を実施することで、サービス向上を図るという。また、改札口上部のカメラで撮影された映像から、乗客が機器を利用する際の姿勢や移動経路を分析、改札・精算機や運賃箱の利用状況を測定する。
利用方法は、きっぷ利用の場合、きっぷや乗り越し運賃を「きっぷ投影用モニタ」にかざし、運賃箱に投入。磁気定期券の場合は、 定期券を「きっぷ投影用モニタ」にかざして出場。精算機利用の場合は、モニタにかざす必要はない。また、駅入場時やICカードを利用する場合、利用方法は従来のままとなる。
試験期間は、2022年3月31日~8月31日、実施駅は、香椎線の奈多、香椎神宮、舞松原、土井の各駅を予定する。JR九州は、正しく鉄道を利用できる環境を整えることで、安心して利用できる駅づくりを目指すとしている。